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Neoadjuvant Three-Dimensional Conformal Radiotherapy for Resectable Hepatocellular Carcinoma With Portal Vein Tumor Thrombus: A Randomized, Open-Label, Multicenter Controlled Study

雑誌:J Clin Oncol

発行年:2019 July

進行肝細胞癌では門脈腫瘍栓を来しやすく、門脈腫瘍栓は最も重要な予後不良因子である。門脈腫瘍栓を有する肝細胞癌に対し、術前放射線治療を施行後に肝切除を施行した82例と肝切除のみの82例とを比較し、予後や再発率および放射線治療の奏効率について検討した。門脈腫瘍栓に対する放射線治療の奏効率は20.7%であった。Overall survivalに関しては手術単独群よりも優位に予後の延長を認め、術前放射線治療の有効性が示された(P<0.001: 1年生存率、2年生存率:75.2% V.S. 43.1%, 27.4% V.S. 9.4%)。また、放射線治療の抵抗性を認めた症例ではIL-6の血中濃度が高値であり、また術後の免疫組織学的染色でもIL-6の発現上昇を認め、IL-6が放射線治療の感受性を示唆する可能性が示唆された。

川俣 太

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