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 皆様明けましておめでとうございます。昨年はコロナ禍で大変だったことと思います。

 そんな状況でしたが、我々琉球大学病院第一外科は生体肝移植 8例を、いずれも大きな問題なく実施することが出来ました。皆さん術後の経過も良好でした。また胸腔鏡下食道手術や腹腔鏡下大腸全摘・超低位直腸手術、新生児鏡視下手術など高難度手術も症例数を増やすことが出来ました。これもひとえに、皆様のご協力のおかげであり、感謝申し上げます。

 本年も、大学病院の使命であるこれら高難度手術を中心に、沖縄県の外科医療発展に力を注いでいきたいと思います。昨年に引き続きご協力のほど、宜しくお願い致します。当科教授 高槻より年頭のご挨拶を申し上げます。

” 令和3年仕事始め:年頭のあいさつ(令和3年1月4日 8:00 医局にて) ”

                                高槻光寿

新年あけましておめでとうございます。

令和3年の年頭にあたり、ひとこと申し上げます。

年頭は、毎年干支のお話をすることにしてますので、今回もそのように致します。

今年の干支は“辛丑”(かのと・うし)です。ちなみに、昨年は“庚子”(かのえ・ね)で、庚は“あらためる、あらたまる”、子は“どんどん生まれて活動する”ということで、『準備してきたものが花開いて増殖していくイメージ』と申し上げました。私も教授就任して半年経過したところでしたので、イメージどおりでがんばりましょう、とお話したと思います。

ところが、早々からCOVID-19により世界中が混乱して様々なシステムを新たにせざるをえず、世界中がパニックに陥ったことで、悪い方向に干支どおりの年となってしまいました。しかし、ステイホームやリモートでのやりとりが様々な新たな生活・業務形態を生み、コロナ禍の収束以後も生かせるような工夫がたくさん出てきた、とポジティブに捕らえることもできます。

さて、今年の“辛丑”の「辛」の字は「つらい、からい」と読むようにネガティブなイメージを連想しますが、干支における意味は「抑圧や矛盾に打ち勝って下から上へ突き上げて発展する」ということです。その際、うまくやらないと殺傷を伴うことがある、ということから先のような負の意味を伴っています。「丑」の字は動物では「牛」があてられていますので、「のんびり、誠実」というイメージで、実際それでもよいのですが、説文学的には手を伸ばしてつかもうとする様の象形文字とされており、「子(ね)で生まれて発動したものが徐々にまとまって発展していく」という意味とされています。糸へんをつけると「紐」になるのもそれを象徴しています。

となると、“COVID-19により抑圧された現状を打破し、昨年来のアイデアを徐々に発展させていく”、ということになるかと思います。当面、いろんなことが制限される状況が続くかと思いますが、医局員みんなでなんとか工夫して、少しずつでも発展させていきましょう。若い元気な仲間も増えて、特に4月以降の来年度はおおいに盛り上がることでしょう。

それでは、本年も元気で明るく、楽しく仕事してまいりましょう。

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