新着情報

 2020年3月より開始した生体肝移植が、今月で10例に到達しました。離島の小児急性肝不全の緊急手術症例を含めて、全例生存中です。かつては県外に依頼していた手術が沖縄で標準的に行われることになったことは、県民の方々にとっても大きなことと自負しております。肝臓内科や麻酔科、感染症内科、その他多くの人々に支えられて導入できた医療です。関係の方々にあらためて感謝申し上げます。

 次の目標は、脳死肝移植施設認定の取得です。生体肝移植は有効な治療ですが、健常なドナーの方に大きな手術をする、という問題があります。日本はまだまだ生体肝移植が主流ですので引き続き行っていきますが、特に生体ドナーがおられない方を県内で救うために必須と考えています。申請条件が生体肝移植の経験10例、ということでこれをクリアできましたので、今後申請する予定にしております。

 引き続き沖縄県民の健康増進に外科として尽力していく所存ですので、変わらぬご支援のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。  高槻 光寿、第一外科医局員一同

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