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 患者さんはちょうど1歳になる女の子で、『胆道閉鎖症』という病気で生まれてすぐ手術を受けましたが胆管炎を繰り返し、今後さらに進行すると肝硬変で生命の危険が出てくる状態でした。お母様が肝臓の一部(20%程度)を提供され、当院で17例目の生体肝移植を行いました。術後経過は順調で、約1ヶ月で元気に退院されました。ドナーのお母様も問題なく術後1週間で退院し、その後お子様に付き添われていました。

 琉球大学病院では令和2年(2020年)3月より生体肝移植を開始し、それまで沖縄では救えなかった肝臓病の方へ手術をできるようになっています。成人の肝硬変などの病気が多いですが、生体肝移植は今回のように小さいお子さんの胆道閉鎖症に親御さんが肝臓の一部を提供するところから始まった医療です。沖縄でも手術が可能になりましたので、担当の先生や手術を希望される親御さんはいつでもご相談ください。

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