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2024年4月24日 抄読会 発表者:馬場 徳朗

論文名:

Early Detection of Epstein-Barr Virus as a Risk Factor for Chronic High Epstein-Barr Viral Load Carriage at a Living-donor-dominant Pediatric Liver Transplantation Center.

雑誌:Transplantation. 2023; 107(6):1322-1329.

PMID: 36476718

論文要旨

EBV感染や、PTLDは小児肝移植後の重要な合併症である。小児生体肝移植後のEBVのウイルス動向や、疫学、アウトカムについては、依然として不明な点も多い。今回、生体肝移植が主流である本邦の、ハイボリュームセンターにおいて、後ろ向き観察研究を行った。小児生体肝移植後のEBVウイルス量の動向と、ウイルス量毎のレシピエントの背景について調べ、chronic high EBV load(CHL)のリスク因子を明らかにすることが、本研究の目的である。EBV抗体陰性レシピエントの80%が移植後2年以内に、EBV初感染していた。この群のEBVウイルス量は、EBV抗体陽性レシピエントのそれと比べて一定して高値であったが、移植後3年以降は両者の差は無視できるものとなった。61%の患者がCHLの定義を満たしたが、PTLDを発症した者はいなかった。年齢が5歳未満、CMV抗体陰性ドナー、移植後6か月以内の早期EBV DNA血症がCHLの独立したリスク因子であった。

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