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2024年5月1日 抄読会 発表者:林裕樹

論文名:

PIPAC for Gastrointestinal Malignancies

雑誌:Journal of clinical medicine   2023; 12:6799

https://doi.org/10.3390/jcm12216799

論文要旨

消化管腫瘍の腹膜播種は、一般的に予後不良である。腹膜播種の患者は全身化学療法が標準治療とされる事が多いが、治療に抵抗を示す事が少なくない。腹膜播種に対する新しい腹腔内化学療法としてPIPAC(Pressurized Intraperitoneal Aerosolized Chemotherapy:加圧腹腔内エアロゾル化学療法)が近年欧州を中心に注目されている。本論文は、2012~2023年に発表された消化管腫瘍(胃癌、大腸癌、虫垂腫瘍、膵癌、胆管癌)に対するPIPACの論文レビューである。PIPACに関する多くの報告において、比較的低侵襲であることと、生存期間を延長させる可能性がある点について言及されている。PIPACは腹膜播種患者に対して、緩和的治療・術前化学療法・術後補助化学療法として新たな選択肢の一つになる可能性を有していると考えられる。

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